評価 : 4.5
もくじ
ケアラケクア 地図
グリーンウェル・ファームズ Greenwell Farms
老舗のコーヒー農園
グリーンウェル・ファームズは、コナでは最大級、そして最古のコーヒー農園の一つ。創業は1850年。170年近く商売を続けている老舗です。
創業者はイギリスからやってきた商人、ヘンリー・ニコラス・グリーンウェル 氏。彼の豆は、1873年のウィーンで行われた世界博覧会で表彰されたほど。
農園のすぐ傍には、ヘンリーが1870年に建てた店、H.N.グリーンウェル・ストア が博物館として保存されています。当時の店舗の様子が再現されているのだとか。こちらも併せて見学すれば、歴史好きの方も楽しめそう!
ちょっと分かりづらい入口
農園は、11号線から細い道を少し入った場所にあります。が、これが少々分かりづらい。
いや、入口自体は非常に分かりやすいので「ここかな?」と思った場所なら、まず正解です!しかし、それらしい案内がないので「やっぱり違う?」と勘違いして行き過ぎてしまう。
ストリートビューで景色を覚えておくとカンペキですね。
グリーンウェル・ファームズの入口
道を少し下ると農園の直売所があります。緑色の壁に赤いトタン屋根が可愛らしい。
結構混んでいる直売所
直売所向いの芝生のスペースには、ピクニックテーブルがあったりと、なかなか良い雰囲気。
芝生のスペース
お庭(直売所付近?)では、カメレオンを見掛けることがあるそうなので、お好きな方は探してみて!
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充実しすぎの試飲コーナー!
試飲用のポットがズラリ。なんと10種類!コーヒー好きさんにオススメしたい理由はここにある。
まずは、ローストレベルの違い。
ミディアムからエスプレッソまで4段階並んでいます。試飲でエスプレッソ・ローストと出会ったのは初めてかも!
4種のローストレベルとカメレオンブレンド
この中で、異彩を放つカメレオン・ブレンド。これは、ミディアムロースト、フルシティロースト、ダークローストをブレンドしたユニークなものです。
そして、裏側にもズラリと一列。
農園の違いとフレーバーを楽しむ
左から、グリーンウェルファーム産、契約農家産、樹齢100年の木の豆を使ったもの、フレーバー2種。
一番気に入ったのは、グリーンウェルファーム産の「グリーンウェルズ・プライベート・リザーブ」。酸味があり、澄んでいる感じ。とてもスッキリしているんです。
樹齢100年の木から採れたコーヒー豆で作られたという「オノウリ(ONOULI)」も気になりました。100年だなんて、ロマンがありすぎじゃないですか!?
たくさんの種類を試飲していると、次第に何が何だか分からなくなってきますが、自分の好みを再確認することができました。
全種類を飲めるかは別として、これは楽しい。老舗のプライドと本気度をひしひしと感じます。真のコーヒー好きなら、コーヒー農園見学の本命はココでしょう!
ショップ
試飲コーナーに比べ、豆の販売コーナーは実にあっさりとしていたのが印象的。
ショップの棚
コーヒー豆の棚、これだけ!
建物の階段を上った先にはトイレ、右のお部屋には、オリジナルの雑貨やTシャツが並んでいます。こちらは、何ともカラフル。
カラフルなTシャツ類
このお部屋から眺めた景色が素敵でした。
綺麗な緑と青い海
コーヒーの果実から作られたジュース「コナ・レッド」
直売所にあったレアなもの。
通常、コーヒー豆を作る際に、果実と皮は捨てられてしまいます。が、グリーンウェル・ファームズでは、それらを利用したジュースが販売されていました。今まで、ありそうでなかった…!
その名も、コナ・レッド!
Greenwell's Private Reserve … $22.95 / Kona Red … $3.95
スタッフ曰く「ベリベリヘルシー!!」とのこと。人工着色料、保存料不使用。そして、抗酸化物質が豊富らしい。
お味は?
コーヒーの果実をかじったことはありますが、特にジュースにする程の味でもありません。原材料を見ると、パイナップルジュースとアップルジュースが、味のベースになっているようです。
色はワインのような赤色。味は、アセロラジュースに似ていました。スッキリしていて美味しい!ちょっとお高いですが、一度飲んでみて欲しい。
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無料の日本語ツアーに参加!(2019年7月)
9:00~16:00(30分毎)
ガイドは日本人のTさん。コーヒーの試飲をしていた時に、ツアーにお誘いしてくれました。参加者は私達2人のみ。贅沢です!
芝生のエリアにて
ツアーは、直売所の向かいにある芝生のエリアから始まります。のんびり歩きつつ、フルーツの木を眺めながら、お話を聞きました。
ピクニックテーブルの横にあるのは、大きなアボカドの木。よく見ると、小さな実がなっています。
アボカドの木
誰が並べたのかベンチの上にアボカドの実。綺麗に整列していると何だかオシャレ。
アボカドの実
バナナの実も見ることができました。
バナナの木
貴重なコーヒーの木!
芝生エリアの先には、小さな橋が架かっています。ここを渡れるのはツアーに参加している者のみ。特別感があって良いですね。
この先にあるのは、貴重なコーヒーの木!
小さな橋
そして、これがその木。
貴重なコーヒーの木
渋い雰囲気が漂っていると思いませんか?
なんと、樹齢100年の木です。
そのわりに背が低いのは、枝を刈っているからなのだとか。
下は別の老齢の木。このエリアには、100年までいかなくとも70年~80年くらいの木が幾つかあるのですが、どれがどれか分からなくなってしまいました。(100年の木を間違えていたらスミマセン…!)
これで生きている不思議
更に別の木。
いぶし銀!
幹から草が生えたりして、貫禄十分!
なお、販売されている樹齢100年の木のコーヒー豆「ONOULI」は、ここではなく、別のエリアの農園で採れたものなのだそう。
下の写真は、若い木の実。
枝もたわわに実る
現在、7月。これから実が赤くなり、9月頃になれば収穫となります。
赤い実を見たいなら秋から冬。白い花(コナ・スノー)を見たいなら1月~3月頃。時期によって見せてくれる顔が変わるので、色んな季節に訪れたいものですね。
作業場
海のブルーをバックに映えるオレンジ色の三角屋根の建物。ここは、豆を天日干しをする場所です。
作業場
豆が日を浴びて気持ち良さそう。自分も隣でコロコロしたい。
コーヒーの天日干し
ここで、ふと疑問。
「奥に見えている屋根が、こちら側まで移動してくるんですよ。」とTさん。手動で動かすそうなのですが、そんなギミックがあるとは驚きました。
総評
参加者が私達だけということもあり、雑談も交えながらの素敵な一時。今まで知らなかったハワイのことや、フルーツの驚きの話を聞けたりと、十分楽しめました。Tさん、ありがとうございます!
彼女曰く、日本人旅行者のツアー参加率は少ないとのこと。皆さん、ぜひぜひ参加してみて下さい。
2019年7月現在、日本人ガイドさんは、Tさんを含めお二人いらっしゃるそうです。(週の半分以上は日本語ガイドツアーが行われていると仰っていたような?)ツアーに参加するなら、あらかじめ確認しておくのも良いかと思います。